2001年11月、ヤマハで「大人のための音楽入門講座」がスタートしました。

その頃までは、楽器を弾く技術を学ぶには、小さい頃から始めないとダメ、という風潮でした。
何となく、「大人になってから楽器を習ってもモノにならない」という感じで、私も30歳を過ぎてから楽器を習おうと決心するのも、かなりの勇気が要りました。
でもプロの見事な演奏をただ聴くより、下手でも自分で音を出す方が楽しいんですよね。
その喜びを多くの人とわかちあいたいと思いました。
ネットで知った弦楽合奏のオフ会に参加したり、新たに他の楽器に挑戦してみたり、それをきっかけにして、次々といろんな楽しい経験をさせてもらいました。

多くの人は、「巧くないと人前で演奏してはいけないでは?」と思うでしょう。
反対に私は「巧くなるためには、人前で演奏する機会を増やす方がいい」と思いました。
人前で演奏する緊張感、その日に向かって一生懸命練習すること、聴いてくれる人を意識するということ、それらは普段一人で練習していたのでは感じることの出来ないものです。
自分の演奏を客観的に見直すことが出来るのと、単に自己満足で終わってしまうのとでは、まったく違う結果になると思います。

そうは思うものの、大人がすすんで成果発表できる場がないことに気が付きました。
教室の発表会では、自分よりも断然巧い子供さんと一緒に演奏しなければなりません。
そのことは、私たちのように大人から始めた者にとっては、かなりのストレスだなあ、と感じました。
だったら、「自分たちで作ってしまえ♪」(^○^)

思いを同じくする人は結構たくさんいて、意外と簡単に実現できてしまいました。
私は、これまで何回かその会を友人たちと主催して、参加してくれた人が「楽しかった♪」と言ってくれた笑顔を、また見たいと思いました。
その笑顔を一緒に体験したい-そんな思いで、アソシエを立ち上げようと考えたのでした。